海外債券とは?

海外債券ファンドとは、海外の国や企業の債券への投資によって運用される投資信託(ファンド)のことです。海外で販売されている債券を指す場合もありますが、日本ではおもに前者の意味でつかわれているように思います。

海外債券はさいきん注目を集めていますが、なぜいきなり人気が上がっているのかといえば、それは株式市場が混乱をきたしているからでしょう。

2007年の夏にサブプライムローンの焦げ付き問題が表面化し、株式市場や為替市場は大混乱に陥りました。特に、発覚後に起きた金融危機はとても大きなもので、世界の株式市場は軒並み暴落し、リスクの抑えた投資へとマネーの流れが加速しました。

2008年10月現在、株式市場は数年前の水準に戻ってしまいましたが、やはりまだ先行きの不透明感は根強く残っており、リスク(値幅)の小さい債券へ逃避する投資家が多いようです。

そこで注目されているのが海外債券です。日本債券はご存知のとおり、バブル崩壊後の後処理などのために低い水準で推移しており、魅力を感じない人が多いのかもしれません。

その点、海外では日本とくらべて金利の高い国が多いので、そのメリットを享受するために海外債券、とりわけ簡単な運用方法であるファンドを通した資金流入が増えているのだと思います。

アセットアロケーションから考える

海外債券ファンドへ投資する場合は、やみくもにやればいいというわけではありません。なんでもそうですが、流行っているからとか安全だと聞いたからとか、そういうことで投資していたのでは身がもちません。

やはり資産運用の基本にたちかえり、その中でどういう位置づけかをハッキリさせてから運用対象として認識するのが正しいアプローチだと思います。

そういった意味で、まずはアセットアロケーションを考えることからはじめると良いでしょう。

アセットアロケーションとは資産配分のことです。国内外の株式・債券にそれぞれどの程度の割合で投資するのかということを、まず考えるべきなのです。

というのは、「アセットアロケーションが運用成績の8割を決める」という研究結果があるからです(8割というのは一般的に言われているもので、人によっては90%という場合もあります)。

自分の現在の財務状況と今後の収入と支出を計算し、取れるリスクの範囲を考え、いくら株式に回すのか、いくら債券に振り分けるのかということを考えることからはじめましょう。